第11回展


生活と美術

大渕花波 さいとうりな 中屋胡桃 薬師うみ

2025年7月7日(月)〜8月2日(土)
12:00~19:00(金・土は20:00 まで)火曜休場


本展のテーマ「生活と美術」は、参加作家4人が共同アトリエで制作活動を行う中で、生活と仕事と美術活動の両立の難しさを背景に企画されました。
創作活動を継続するためには、生活とのバランスを取りながら工夫することが必要であり、このテーマは美術に限らず、すべての表現活動に共通する課題です。

本展示では、生活と美術の「距離感」に焦点を当て、作品がどのように日常生活に取り込まれるかを考察します。
日本では美術作品を鑑賞・購入すること自体が特別な行為とされがちです。
そういった「非日常」的な側面と、作品が作家の手元を離れた後、どう実生活に入り込むか、そして作家的立場から見た、展示される瞬間以外の「日常」として作品はどう生活と関わっているのか。
その生活と美術の関係性を再考し、展示行為に新たな視点をもたらすきっかけとなる展覧会を目指します。

Contents

Artists

大渕花波

OHBUCHI Kanami

《おばけのパーフェクション#14》
2024、額縁、綿布にアクリル・ハトメ、2300×2400×35㎜

絵画の拡張をコンセプトに絵画の新しい展開を試み、絵を作っている。
現在は絵画と額縁の関係性について主題にインスタレーション・絵画を制作。

1996年東京都出身
2019年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2021年多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域修了

【グループ展】
2022年「コースティクスの船」(スペースくらげ)
2022年「Platform 29.8」(ANB Tokyo)
2023年「OKUROJI STUDIO EXHIBITION」(日比谷OKUROJI)
2024年「桃と花/volve」(ギャラリー工房親)

【個展】
2021年「The Double Edge of(In)Visibility:諸刃の(不)可視性」(NEWoMan Yokohama Art wall)
2022年「大渕花波 個展 おばけのミラージュ」(Gallery Q)      
2024年「大渕花波 個展 おばけのプラクティス2」(Gallery Q)


さいとうりな

SAITO Rina

《温床》
2021、アクリル絵の具、水彩色鉛筆、スタイロフォーム、綿布、まち針、300×200㎜

「装いと身体」をテーマに、ボリュームのある支持体や自身で探した素材を扱い、絵画的な構造を保持しつつ、支持体を人間の身体、キャンバスを着脱可能な服として、絵画の形式を独自の手法で構築・表現する。

1995年千葉県出身
2019年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

【グループ展】
2021年「SICF22」(スパイラルホール)
2022年「コースティクスの船」(スペースくらげ)
2024年「絵画をかんがえる。」(ギャラリー工房親)


中屋胡桃

NAKAYA Kurumi

《コアラパン-(複)》
2022、キャンバスにアクリル絵の具、195×180㎜

絵画表現を基に、描かれるモチーフ自身の形や性質が支持体に作用して見えるような作品を制作している。

1996年岐阜県出身
2019年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

【グループ展】
2019年「あおぞらDEアート」(東京スクエアガーデン1F)
2020年「Mixture17」(ギャラリーツープラス)
2022年「コースティクスの船」(スペースくらげ)


薬師うみ

YAKUSHI Umi

《出かけやすい家》
2022、キャンバスに油彩、200×200×50㎜

生活していく中で得た感覚や発想を絵画として視覚化して記録し、鑑賞者と共有することをテーマに制作している。

1996年愛知県出身
2019年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

 

Events

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7月21日(月・祝)
*詳細は決定次第、このページやUp & ComingのSNSで公開します。

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